「無断転載」と「著作権」を考える

最近ちょっと私の周囲で話題になったので
今回は「無断転載」をテーマにお話しますね
この無断転載のお話は「著作権侵害」に密接な関係を持つお話なので
二次創作に関係する同人誌作家やコスプレイヤーは
まず自分達がどんな世界に踏み込んでいるのかを知っておく必要があると私は考えています。

そしてそう言った事を知識に持って著作とどう付き合って行くか考えましょう。
2次創作である同人誌もコスプレも「著作権侵害」をしている行為なのですから
自分を棚に上げてヒステリックに騒ぐと肩身の狭い想いをするのは自分自身だということ
ファンとしてどうあるべきか?ちゃんと考えること
大切なことだと思います。


正確には無断転載というものは無く「転載」と「許可された転載」しかないのですが
この無断転載と言われる物はどこがいけないの?というと
複製権・公衆送信権といった財産権、氏名表示権などの著作者人格権を侵害など
こうしたものに当たるからなのですね


さて、著作法とはまず1次著作者がそれで利益を上げている場合
その人やそれらに関係する会社で働いている人達の生活を守るための
権利であるということが基点となります。

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例えば自分でオリジナルのイラストを描いて
自分自身の生活を支えるほど誰かがそのイラストを購入してくれるかと言うと
なかなかそうはいけないのが現実
企業はそのイラストが「商品」となってそれに携わる人達の生活を支えられるようになるまで
宣伝費や開発費とお金と時間と労力を費やしています。

ようやく、周知していただけてそのイラストをグラスとかに張ると
100円のグラスが110円でも売れるようになりました。

するとまったく自分達と関係ない人もグラスを売りたくて
勝手にそのイラストを張ってグラスを売り始めると飛ぶように売れていきます。

それを見たらどう思います?

こちらは荒地を整地して畑を作って肥料をまいたり水を与えたりして害虫駆除したり
台風の日は風に飛ばされないように大雨の日は水に流されないように丹精こめて育てて
ようやく実をつけた果実を収穫時期に見知らぬ何もしなかった人がやってきて
勝手に収穫して市場に売りに出している。

↑このような行為に類似していませんか?

こう言う場合、企業は売り上げの7割を請求したり
売ること自体を禁止にする「権利」がある
と言う事であり

著作権侵害で訴えるのでは無く「権利侵害」で訴えるのです。
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そこで、私達が上記の場合、どんな立場かと言うと
まぁ仮に企業が作ったものを「リンゴ」とします。

私達はこのリンゴがここまで立派に育つまでの苦労も努力も時間も知っていて
それらがあってようやくここまでの「芸術品」と言って良いほどのものに仕上がったと
歓喜しています。

周囲の人にこの「リンゴいいんだよー」と売る訳でなく
そのリンゴの良さを多数の人に伝えます。

遠くの人にはリンゴをもいで見せに行きます。
あそこの木になってるんだよ
僕たちは売ることは出来ないからあの木の下にある市場で買ってね
と、伝えます。

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勝手にリンゴをもいで行く行為は例え売ることが目的ではないけどダメです。
ですが、宣伝の為やリンゴの良さを伝える為と解っているならば
貴方ならそれでも止めますか?
もちろん止める「権利」は貴方にはあります。

これが
「二次創作は著作権違反だけど営利目的では無いファンのやっている事なので黙認している」
と、言う状態なのだと私は思います。

もしも、私達がその信用を裏切って「自己の利」に走れば
貴方ならどうするか?
1人~2人なら見逃しても100人1000人と増えれば貴方ならどうするか?
作品の権利はあちらにあるものです。
相手の立場になって考えることはそれを使う限りは考える必要はあると思います。

営利目的じゃないとは言え例えば
そのリンゴで野球をしてバットとかで粉々にしたりして遊んだら
どんな気持ちになるか?とかね

企業だって機会じゃなくて運営しているのは自分達と同じ生身の人間ですし
感情だってあります。
私達が痛いと思う事も同じように痛いと感じるのですから
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このリンゴ、ジャムにしてもジュースにしても美味しいなぁ
どうして作ってくれないんだろう?
↑これが二次創作にあたる行為になると思っています。

リンゴを作った人もジャムやジュースにすることは盲点だったかもしれないし
大量にジャムやジュースを作るとなると
土地を買って工場を建設してそこで働く人をやとって給金を払わねばなりません
給金を払う以上そこで働く人の生活を守るため一時的なものではダメだし
採算が取れると確信出来たら企業もGO!となるでしょう。

もしも、私達が勝手にジャムやジュースを
企業がやらないからとこっそり工場を作って大量に生産したとします。
その工場には従業員も雇いました。
その給金を払う為にジャムやジュースも販売しました。
この行為を数年続けて
リンゴを作った主から著作権で訴えられました
売り上げの7割を支払うかダメなら販売停止を要求してきたとします。
しかしながらその工場で生活を基盤としている人達が出てきているし
7割も支払ったらその給金が支払えなくなります。

もしも、これが数年にわたってと言うことであれば
そこに生活の基盤が出来てしまいジュースやジャムを作っていた人達にも権利が発生します。

もしも、貴方がリンゴを作っている立場の人であれば
どう思います?

怖くないですか?

まぁ正確にはこうなるとお互いの権利で話し合って7割を5割3割とか
お互いに折り合いが付く形に纏めるのですが
そもそも、「そう言う事態にしたくない」
と言うのが本音なのだと思います。
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今回は「リンゴ」で例えましたが
私達が扱うものは基本的には「ブランド(名)」なのですよね
名とは信用であり信頼であり集客力であり目に見えないものです。

ファン行為では無く
自分のオリジナルだと誰も見てくれないので
自分が注目されたいから人気作品のキャラを描く
人気作品のコスプレをする

これがファン行為なのか売名行為なのか区別が付かないから放任されているだけであり
売名行為であるならば
これは、ある意味作品の悪用だと思います。

コミケでも人が集まる場所なので
売れないアイドル事務所が売り込むためにコスプレ衣装を渡して
「これを着て写真に撮られて着なさい」
無料で宣伝してもらえるからと結構昔からやっているそうで
衣装が安価で手に入るようになってこう言うことも増えたとも聞きます。
まぁだいたいはアイドルでは無くAV女優らしいですが…


「悪用している」と判断されれば使用禁止の動きは厳しくなるでしょう
ファン行為なのか悪用なのか一見して判断出来ないという事は
「ファン行為であっても悪用と判断される事がある」と言うこと
だから、マナーやモラル問題で私達は口うるさく言うのです。

本音では許したくないけど
もしも「内心は悪用であったとしても見た目的にはお行儀良くしなさい!」
要は悪用していると見えなければ良いのです。
逆もしかりですよ
「ファン活動でも悪用してると見えればOUT」って事です。
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さて、本題の無断転載の話に戻して
ものすごく細かい事を言えば喉が渇いたからジュースを買いました
これを今から飲むぜ~!と写真に撮影してツイッター等に掲載したら
これは「無断掲載」になります。

まず、ジュースの銘柄にも著作権はあります。
撮影の許可は取りましたか?
不特定多数が見える場所への掲載の許可は取りましたか?
これも公衆送信権、財産権、氏名表示権にあたるでしょう。
そのジュースのラベルの文字やイラストなどのデザインにも著作権はあります。
がんばれば複製権で訴えることも出来るかもしれません

無断転載と無断掲載で名称は違いますが
同じ罪状で訴えられるならようは同じって事です。

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無断転載で一番困るという話は
「配信元が解らなくなる」ということを耳にします。

名を売りたくて拡散したいのに…ということでしょうか
確かにオリジナルのイラストなら配信元は気になるし
ちゃんとそこへ辿り着くようなシステムがあれば…とも思います。

ただ、私達の二次創作をする業界では
「そのイラストが何かの作品のキャラである場合」は
それと解るものであるなら既にその絵やコスプレ自体が
やった人本人が「著作権侵害」をしているので
「自分を辿って配信元に辿り着き訴えられないようにする」
と言う「仲間を守る」と言うのが私達の世代の配慮だったのですけどね

もともと、私達は2次創作をするという時点で著作権侵害を犯している訳で
それ故に「閉鎖された限られた空間の中だけでファン同士だけで楽しむ」
と、言うことをしていた訳です。

最近はこうした活動もある程度表に出てきて
社会的地位も向上して通信機器の発達もあり
上記のような配慮や感覚が薄れてきているのを感じます。

その昔、サザエボンというキーホルダー等のグッズが大人気で
飛ぶように売れていたのですがTVで紹介されて
それが元で著作側にバレて訴えられたことがあるのですよ


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福岡でポケモン同人誌で訴えられた人は
企業から
【貴方の作品は私達の商品のイメージを著しくおとしめ売り上げを減少させた】
と、言われて訴えられたのです。

どれほどの二次創作作品が
【貴方の作品は私達の商品のイメージを著しく貶め売り上げを減少させた】
と、訴えられれば当てはまるでしょう?

女性が男性キャラのコスプレしていても当てはまるといえば当てはまるし
2次でのイメージ、絵柄、ポージング、ストーリー
あてはめようと思えば何でも当てはめられます。

ポケモンとか凄く売れている作品でその売り上げの数パーセントでも
損失が出たから払えと言われたら3万とか6万とかの話ではありません

とても、一般的な市民の個人が払える額では無いと言う事で
この方は留置所行きになりました。
(福岡の方だったので知り合いで直接本人から話を聞いています。)
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上記の方は同人イベントでサークル参加するだけでなく
当事はちょっと珍しいくらいの通販と言う手法で同人誌を販売していました。
「出る杭は打たれる」
言わば目立ったが為に生贄的に告訴されたという話もあります。

正直、現代では通信機器の進歩により
閉ざされた空間ではない
特にツイッターとかに
「2次のイラストやコスプレ写真を拡散する行為は非常に危険な状態」と思っています。

上記に書いた
ジャムやジュースの工場の話と関連させれば
そう言う行為をさせない為に1人でも生贄として告訴して
ニュースが広まれば簡単に激減させることが出来るからです。

「その生贄は貴方なのかも知れません」
と、言うことです。
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無断転載が!著作権が!とヒステリックに拡散が横行すれば
それが多くの国民意思と判断されれば
上記のようなこと(告訴)を「企業もやりやすくなる」と言う事です。

ここは民主主義の国ですし
「企業作品は著作放棄してて個人作品は著作で守られてる」
なんてことは無いのですから

逆に企業作品を扱うことの方がよほど危険行為である
と言う事を知っていて欲しい

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個人的にはツイッターでのリツイートも「拡散希望」と無ければ無断転載なのでは?
と、思うところもあります。
まぁ、これは機能的に付いている物ですし配信元に容易に辿り付けるので
と、言うことなのかもしれません

機能的に容易にと言う点では
画像を簡単にコピーで抜き出せますし
画像加工アプリで簡単に加工することも可能です。

本当は2次創作やコスプレはコスプレイヤーアーカイブのように
会員制であり通常のツールでは画像の抜出が出来ない(コピー出来ない)
機能が付いている所だけで仲間同士だけで楽しむ
こうしたスタイルが望ましいと思います。


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現在はモバイル機種とかで
こうしたツイッターなどの流れは若い世代をはじめ
そうそうとめれれるものではないと思っています。

コスプレの写真を鍵も無く拡散希望でツィートしてる人も結構見ます。
企業が作った既存のキャラ絵もですね

私は非常に危険な状態だと思っています。
「みんなやってるから良いよね」
↑これが当たり前になりつつあるからです。

冷静に考えてみて下さい
これだけモバイル機能が付いた携帯等が
当たり前のように普及していてもっていない人が珍しいくらいの環境ならば

例えばコスプレの写真を鍵も付いてない場所に貼り付けるという行為は
「地元の駅の掲示板に【拡散希望】と書いて
自分のコスプレ写真を貼っているのとほぼ変わらない行為ですよ」

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機械の機能上、容易にコピー加工出来る限り
自分が意図しない抜きだしや複製や加工はされるもの
やるならばそうした覚悟は持つべきだと思います。
日本人同士でどんなにマナーと唱えても海外で写真を抜き出して加工する所までは
止められないのですから
(女子高生の面白写真を海外の人達が大量にコラ加工したのは有名な話)

私達のコスプレ写真も何時ターゲットになるか解ったものではありません
イラストだってそうです。

ですので
観覧者は減っても
PCや携帯の機能で特殊なツールでも使わない限り
基本的には画像の抜出が出来ないサイトか特定の人にしか
観覧出来ないもしくは観覧に制限が出来る鍵をかける
そうした方面をお勧めします。

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無断転載、これは著作に密接なものであります。
ですが小うるさく言い過ぎると
私達は何も出来なくなります。

著作はそれを生み出した人の権利ではありますが
基本的にはそれで生活の糧に金銭を得る人を守るものであり
趣味の範疇でやっている私達にも権利はありますが
大きくは機能しないものであり
(例えば上記のポケモンのように自分が描いた
イラストやコスプレ写真を無断で使われた加工したとして
使った人がそれで収入を得ていない場合
私達もそれで収入を得ていない場合
相手にどれほどの損害賠償を要求できるのか?と言う事です。)
(仮に多額な金額が請求出来たとしたら
それ(損害賠償請求)をそれだけを目的とし利用、悪用する人が出て来くるかもしれません
私達がどんな立場に居るのか?よく考えましょう
自分が出来る事は他者にも出来るのですから)

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時代が変わって環境も変わり
このあたりの感覚がどうにも若い世代の方々と
合わなくなって来ているのを感じています。

中には、「1次創作物はいくらパクっても大丈夫だけど
2次創作物はパクったら駄目ですよ
だって、自分の作ったものを勝手に使われたら嫌じゃないですか
これはマナーです」
と、大真面目に言う方がいるのですから…
それ(嫌なのは)は1次製作側だって同じです。

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私達は
1次製作側が
「利益目的でなくファンがやっていることだから黙認している」
と、言うことにあぐらをかいて慢心してはいけないと思います。

そうしてくれている事によって
2次創作を通して私達は1次創作物の可能性の追求する活動が出来るのですから

ファンとして感謝と敬意の心は忘れてはいけないと思っています。

ヒステリックにもしくは正義感で
細かく言い過ぎるのも結局は自分たちの活動や世界の収縮に繋がる事も忘れずに

私的には今より少し前くらいのゆるい感じで
それでもわきまえる場所はわきまえる
それくらいの時期が好きでした。

今は、何も言われないから調子に乗って慢心しているように見えます。

失ってしまってからでは遅いので
この日記が少し落ち着いてそれぞれで考える切っ掛けにでもなれば…
と、考えています。

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